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2014年01月12日

正月の風景

おせちの仕込みは単純な作業が多い。ゴボーのそぎ切りや、野菜の面取り、数の子の薄皮を剥いたりなどだ。単純作業は、面白いことに最初の適応障害期を通り越せば、周囲の喧噪も遥かかなたに去り、文字通り頭の中がからっぽになってくる。

頭の中からっぽと言ったけっど、じつはいろんな記憶が蘇ってくる時でもある。どうやらおせちの準備は正月の風景に繋がるようだ。その記憶は、突然よみがえる。

福岡で予備校通いしていた正月は、筥崎宮近くの下宿屋で元旦を迎えた。ここのおかあさんが差し入れてくれた雑煮は、不思議なニオイがした。あとで聞いた話では、福岡はアゴ(とびうお)でだしを取るのでそのニオイだという。あのとき以来食べてないので、一度食べてみたいものだ。

東京の製麺工場でバイトした時は、2日の仕事はじめの昼、ランチをごちそうになった。
おせちの残りが中心だが、新潟出身の社長夫妻が、「上物のすじこがあるよ、おいしいよ!!」といって、ボクのご飯の上にドカンと大振りのものを乗せてくれた。ぼくは今でもイクラはまず食べないのだが、この初めて見たすじこなるものには驚いた。しかも大盛り。非常に困った記憶とその鮮やかな色合いは鮮明なのだが、これをどうやって口にしたのかの記憶はない。もちろん今でも食べたいものではない。

今年も田舎の伯母からもらったタケノコの塩漬けを戻して土佐煮にした。春先に掘って開き、塩にして保存してあるものだ。これをゆっくり戻して炊いていくと、おばやおじたちの会話が目に浮かぶ。○○が作った煮しめがうまい。誰々の豆腐味噌がうまい。あのときの○○がうまかった!! そして最後は、やっぱり死んだばーちゃんの作ったものが一番うまかった!! というところに落ち着くのだが。

戦後の田舎の農家で、ばーちゃんはどういうおせちを用意していたんだろう。

投稿者 sushitomi : 2014年01月12日 09:29

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コメント

正月休みもアッと言う間に終わり、小正月の行事、しゅんなめじょ、モグラ打ち、どんど焼き(どんどや)も随時行われたようです。

さて、正月料理で欠かせない物。

母に聞きましたが、あまりにも当たり前過ぎて特に思い出すものは無かったようです。

必ずあった物は餅、その餅を使った雑煮。
「酢だこと数の子位は必ずあったなあ。」と話していました。

大晦日、年が明けるとすぐに出かけ、井戸水を汲んで、その水を「若水」と言ってお茶を沸かして飲んでいたそうです。

投稿者 Katsuki Minomo : 2014年01月19日 04:25

父も数の子があったと言いました。あとは黒豆やユズを炊いたものなど。普段はないものでは、竹輪が炊いてあったそうです。

「しゅんなめじょ」「若水」は初耳でした。かつきしゃん、地元の伝統、しっかり受け継いで教えてくださいね。ボクは知らないことが多すぎます。

投稿者 板前T : 2014年01月19日 13:57

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