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2008年06月23日

弁当を作る 「なかよしがっこう」

マウンテンビュー仏教会が主催する、日系人の子供たちのための夏季サマーキャンプで、日本食に関するクラスをひとつ持たせていただいた。対象は9-10歳児17名。スシトミ内で出来る範囲、しかも時間が限られているので、あらかじめ弁当を用意しておき、子供たちにはおにぎりを各自握らせてみた。もちろんヒントになったのは、「弁当を作る」 だ。

おかずは鮭の照り焼きと自家製コロッケ、玉子焼きにタクワン。おにぎりは自分が小さい頃やっていたのを思い出し、皆にご飯をよそった茶碗を持たせ、それを軽く上下させたり、回しながら自然に丸い形にし、あとはそれを握り固めて塩を振り、最後に海苔をまかせた。

用意した弁当の空きスペースに各自おにぎりを置いたあと、私が日本語、地方版編集長が英語でこういう話をしてみた。

おはようございます。

皆さんは今日、朝ごはんを食べてきましたか?
食べてきた人、手を挙げてみてください。

ではなにを食べたのかを聞いてみます。パンを食べた人は? シリアルやフルーツ、ヨーグルトの人?

それ以外の食べ物の人は?

ではご飯を食べた人は? おかずはなんでしたか?

では、朝はなにも食べないか、もしくは牛乳やジュースの人はいますか?


質問を変えて・・・・

豆腐、枝豆、納豆、味噌、醤油、これらはなにから作られるのか、知っている人がいますか?


そうです。これらは大豆から作られます。そして、日本人の朝ごはんには、ご飯にお味噌汁、納豆、豆腐がよく出てきますが、、これらには醤油や味噌が調味料として使われます。

日本はご存知のように島国で、今と違い、つい150年ほど前までは、限られた国としか交流がなく、しかもごく一部の人しか他の国の食べ物や生活を知ることができませんでした。だから普通は、自分たちで作ったもの、近くで取れたものを食べていたわけですね。

そこで主食になるのは、米、麦などの穀物、野菜、そして魚介類になります。アメリカではたんぱく質を主に肉から取りますが、肉を食べる機会がまず無かった日本人たちは、魚や大豆の加工品などが、重要なたんぱく源だったのです。

そしてこの魚から得るたんぱく質や、大豆などを発酵させた食品は、現在とても健康によいといわれています。

あなたたちの先祖は、そういう食生活の中で生きてきたんですね。

今や日本はアメリカとほぼ同じようになんでも手に入り、食生活もずいぶん変わりました。朝ごはんにご飯とお味噌汁をきちんと取る家庭はあまりないのかもしれません。
でも、この日本の朝ごはんは、けっして贅沢なものではなかったのですが、その日1日を元気に過ごすための、充分な栄養とエネルギーを得ることのできるメニューだったんですね。

そして今日、皆さんの前にあるお弁当は、仕事に出るお父さん、学校へ行く子供たちのために、毎日お母さんが作るお弁当をイメージして用意してみました。それに今、皆さんが自分で握ったおにぎりが加わりました。

お母さんたちは、お父さんや子供たちが夕方家に帰ってくるまで、おなかがすかない量、食べるまでに腐ったりしない献立、そしてフタを開けたときに喜んでくれる笑顔を想像しながら作るのです。

「なかよしがっこう」の皆さんと会うお話をもらったとき、ちょうど日本のコミックブックで 「弁当を作る」 という話を読んでいました。そして、このお話は、あなたたちに紹介するのにふさわしいばかりでなく、、私たち大人も思い出し、意識して生きていかなければいけないとても大切なことだと感じました。

日本語と英語でプリントしておきましたので、ぜひ読んでみてください。

毎日取る食事です。ただたんに出されているもの食べる、自分の好きなものだけを食べるのではなく、この話にあるように、献立を通して、いろんなことを想像する楽しみを、皆さんが掴めたら素敵だなと思います。


最後に、あなたたちのルーツである日本は、四季をとても明確に感じ取れます。そしてその島国を囲み込む海は、複雑な地形と海流のおかげで、他の国にはない多くの種類のおいしい魚介類が取れます。そして、その魚介類が住む海底には、これまた上質の昆布があり、魚たちが繁殖するための重要な役割りを持っています。

日本食には、「だし」という、味付けの決め手になるものがあるのですが、日本人は海からは昆布と魚介類、山からはしいたけなどを取り、それを乾燥させ、組み合わせることで、世界中の人に喜ばれるおいしい「だし」を作り、日本食を広めてきました。

それは、この「弁当を作る」にあるように、私たちの祖先が、四季の変化に富む日本で、想像力豊かに日々を生きてきた証だと思います。

今日、あなたたちが自分で作ったおにぎりと、私たちが用意したお弁当、そしてこの「弁当を作る」という話が、あなたたちの今後の食生活をきっと豊かにできることだと信じています。

*「弁当を作る」 英語版は、地方版編集長と仏教会の竹内さんに訳していただきました。


閑話休題

たった1時間とはいえ、子供たちの関心をひきつけるのは難しい。おにぎり作りは楽しそうだが、話の合間に質問を投げかけていかないと、散漫になっていくのがわかる。編集長や先生方が機転を利かしてくれてありおがたかった。

最後に板前見習いケント君が、やってはいけない食事中のマナー(箸の使い方)などを大げさにやってくれたのは大うけしていました。説明などなくても、悪いマナーにはきちんとブーイングしてくれました。



投稿者 sushitomi : 2008年06月23日 18:24

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