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2006年07月16日
日本史 2006 ふるさとは遠きにありて
ふるさとは遠きにありて---室生犀星
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
[小景異情ーその二] より
この詩を犀星が詠んだのが、故郷を遠く離れた地ではなく、故郷へ帰ってからだと知ったのは数年前のことでした。勝手な思いこみがあったため、なんだか拍子抜けした気がしたものですが、この歳になって、久しぶりに帰省してみると、その詩、のみならず、出典の 「小景異情」 というタイトルにまで、胸が痛みます。
今回は車で熊本に出る機会があったので、八代から、宮原へ出て、人吉の反対側から九州山脈を越えてみました。五木のさらに上の、川辺川に注ぎ込む支流の澄んだ川を眺め、その湧き水を飲んだ後に五木に出て、削りとられた山肌と、河辺に盛り上がった砂利を見てきたわけです。
2010年、球磨川下流にある 「荒瀬ダム」 が、日本で初めて撤去されることになっています。これにもまたやってみなければわからない、後回しにされているへドロなどの環境問題があります。川辺川ダムは、裁判の流れは中止にむかっているのに、ダンプは休むことなく走り続けています。
故郷に残り、家を、家族を守り続けてきている仲間たちには、それぞれの事情があります。遠く昔に故郷を出た者には、立ち入り難いものもある。
「小景異情」・・・・・強く感じた旅でした。
投稿者 sushitomi : 2006年07月16日 08:02
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